桑茶の製法と「無添加」商品の探し方

桑茶

基本的な製法は緑茶と同じ

桑茶の基本的な製法は単純に「洗って乾燥」

桑の葉/桑茶は農薬不使用で栽培されており、緑茶の方は栽培時の農薬の使用量が普通の野菜よりも多いということは他のページで説明した通りです。
一方で、茶葉から原料へ加工する方法はどうでしょうか?

販売されている桑茶の多くは緑茶と同じ加工製法で作られています。桑の葉が手に入れば、自宅でも簡単に桑茶を作ることができます。また、桑茶の原料となる桑の木の苗木は、インターネットなどで購入することが可能です。
育てた桑の木の葉はお茶に、実は桑酒にするなどして、楽しむことができます。
その方法は簡単で、桑の葉が黄色く変色する前に葉を水洗いして、数日間(2~3日程度)天日干しにします。その後さらに数日間陰干しにします。そして手で揉んで小さくしてから煮出すことで完成です。

深い甘みがあり、緑茶のような香りを楽しむことができます。

※注意点: 家庭で育てた桑の葉を使用する場合、安全のため農薬を使用しないで育てた桑の葉を使用してください。

無添加の商品の探し方

2つの注意点 「顆粒(造粒品)か?」「混合品(他の茶葉と混合等)か?」

さて、製造・加工の観点において、商品を区別するときに最も大きなポイントは、桑の葉原料を商品化するときに、何かを添加しているか、天然原料そのままの「無添加」で商品化しているか、という点です。無添加…言い換えれば、桑茶の純度100%かどうか、ということです。これにより当然、ダイエット効果も違ってくるはずです。

原材料名にデキストリンなどのバインダーの表記があれば造粒している(無添加ではない)

たとえば、粉末を溶けやすくするために造粒=粒状化している場合があります。正しく言うと「粉体粒子を凝集させて粒子径を大きくすること」です。粒が少し大きくなるので、ダマになりにくくなり、お湯や水に混ぜた時に溶けやすくなります。

しかし、多くの場合、造粒するときに、バインダー(結合剤)と言って、添加物を投入します。たとえば、デキストリン(デンプンまたはグリコーゲンの加水分解で得られる低分子量の炭水化物)などが良く使われます。このとき、約50%がバインダーになることも少なくないので、注意が必要です。つまり、原料名に「デキストリン」と記載がれば造粒していることになります。

桑の葉青汁という名前に注意し、もし原材料名に他の茶葉や野菜の葉があれば、添加物があり混合品である(純度100%桑茶製品ではない)

また、他の茶葉や野菜の葉と混合していることがあります。いわゆる「桑茶(桑の葉)青汁」ということになるのですが、桑茶特有のダイエット効果はやはり薄れてしまいます。

添加物が入っているということは桑茶の純度は低くなっており、また、桑茶は原料代が高いためにメーカーに、他の葉と混ぜることでとってはコストダウンになることが少なくありません。そのため、比較的価格の安い他の茶葉と混ぜることは大いにあることです。良く青汁で使われているケールや一般的な緑茶なども同様です。桑茶の純度については、造粒のための添加物あるかどうかだけでなく、他の葉っぱ系の原料と混ぜていないか、というでもチェックが必要となります。

参考文献:書物「喫茶手帳」 著者:作山若子 監修:日本ティーコンシェルジュ協会
緑茶の作り方→入間市博物館「お茶の種類と作り方」
http://www.alit.city.iruma.saitama.jp/07tea-museum/01kind.html

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